難関国立大受験生のための国語講座

受験国語の授業とは?


受験国語と教科国語の指導は違います。

受験生を全体的にみて、古典が得意という人は「絶滅危惧種」です。ほとんどの子は古典が苦手で「内容が分からない」とか、「誰の動作か分からない。」と言います。その主な原因は主体判定がうまくできていないからです。

 

普段の勉強では、

「已然形+ば~」は主体が変わりやすいよ。

「~て」で文が続くときは、主体は変わりにくいよ。

と説明されますが、すごく抽象的ですよね。それは、指導者が悪いのではなく、古典に詳しい指導者が少ないのが原因です。

 

あなたへの個別指導では、そこにさらに踏み込みます。

全ては量的に書き切れませんので、ここでは1つだけお教えします。

大学入試の古文で確実に主体が変わるところは、

「言う系の動詞+ば」の場合において確実に主体が変わります。

「言う系の動詞」とは「のたまふ」などの尊敬語や謙譲語などもOKです。

 

この中身自体は全く難しいことではなく、どうかすれば、今から文章を読むときにもすぐに使えそうですよね?

 

この積み重ねを一緒に行い、苦手な国語を得意にしましょう。


国語を得点源にする指導


①読み方


まずは、あなたの苦手について知ります。あなたの思考の仕方を探るため、国語の苦手克服プログラムをもとにして、苦手を1つ1つ潰していきます。

 

その後、

・強弱をつけて読むとは?

・何に気を付けるの?

・どこが主張?

・どこが事実?

・心情表現はどれ?

といった、基本事項の確認を行います。

②解き方


・選択肢の見方、きり方

・解釈と訳の違い

・設問のヒントとは?

 

また、どこが弱いのか、解く中での苦手は何かを確認し、ウィークポイントをつぶしていく作業がここです。こういった基本事項を確認し、点数を落とさないための指導をします。

③テクニック


下記のセンター解説にも1つ入れてますが、他の受験生よりも深く読み、高得点を取るための指導です。しかし、基本ができないと、応用を身につけても、頭でっかちになるだけで、点数UPにはなりません。「解き方」の基礎が身についたら、レベルに応じて知識を深めていきます。

④演習


知識がついたら、後は実践演習です。まずは最低100回分の演習を目標に問題を解きます。実際にその知識を使いこなせるか、どのように使いこなしていくのかを練習します。

スポーツと同じです。学んだ技術を本番で発揮できるか、発揮するためには100回だってそのプレーの練習をしますよね。


指導の詳細


指導形態 個別指導
指導講師 

塾長と専任講師の2名(ともに常駐)

指導回数 月3回 1回180分
指導日時

曜日:土曜日または日曜日に相談の上実施。

時間:同上

費用

 月謝:35,000円(税込)

その他入会時に入会金と教材費が必要です。

2020年センター古文解説


今回は2020年度センター試験古文問1の解説をします。問題を用意して確認しながら読んでみてください。

問題1(ア)(イ)(ウ) は短い文の解釈問題です。このような短いタイプの解釈問題の解法の手順は

 

1.単語

2.文法

3.内容・文脈

 

の順に見ていきます。後半にテクニックを1つ紹介しています。

 

(ア)ゆかしくおぼしめして

まずは単語から。

この傍線部を見てすぐに「ゆかし」という単語に目がいかなければなりません

これは最頻出の重要単語中の重要単語です。

 

「ゆかし」とは、もともと「行かし」つまり、「行きたい」という意味である。

何か惹きつけられるようなものが存在し、その対象を行って確かめたいといった知的好奇心を表す語句です。そのため、意味は「見たい・知りたい・聞きたい・心惹かれる」といった意味になります。

 

すると、この時点で選択肢

①いぶかしくお思いになって②もどかしくお思い申し上げて④縁起が悪いとお思いになって

この3つは明らかに除外されます。「ゆかし」の意味が正しく表現されていないからです。

 

次に、文法的に探ります。「おぼしめす」という敬語表現を考えましょう。

「おぼしめす」は「おぼす」よりも敬意のレベルが高い尊敬語です。「お思いになる」と訳しておけば大丈夫でしょう。

すると、選択肢⑤会いたいとお思い申し上げての「お思い申し上げて」という訳出は謙譲語の訳出です。

よって、除外され、残った選択肢③知りたくお思いになって

が解答になります。

 

(イ)やをら

これはサービス問題です。

この単語を知らない受験生はいないと思います。

「やをら」は物事が静かに流れる様を意味する語句です。

ですから意味は「そっと・静かに」といった訳になります。すると、語句の意味だけで選択肢が切れます。

①急いで

③かろうじて

④まじまじと

⑤そのまま

は明らかに除外されます。「やをら」の意味が正しく表現されていないからです。

よって、正解は②静かにとなります。

 

もしかすると、⑤そのままで悩んだ受験生もいるかもしれませんが、そのままでは、物事が流れていませんよね?原義は「物事が静かに流れる様」でしたから。

 

ウ)重なれるあはひ

 

これは(ア)(イ)と比べるとやや考える必要があります。本番中、受験生は少し不安になったのではないでしょうか?

 

まず、単語で攻めにくいというのがあります。解法の手順通り、単語勝負ができないときは、文法的に攻めるしかありません。

 

品詞分解をすると「重なれ/る/あはひ」ということで、助動詞「る」を見ます。接続を見ると、「重なれ」は「ラ行四段活用動詞(重なる)の已然形」となっていることから、この「る」は完了存続の助動詞「り」の連体形であることが分かります。

 

ここで、学校ではほとんど習わないテクニックです。

 

傍線部の動詞が自動詞他動詞かを見ます。

 

「重なれ」の言い切りの形は「重なる」ですから、この動詞は自動詞になります。

すると、ようやくここで選択肢、②重ねた風情⑤重ねている着こなし他動詞の訳出がされているで、除外対象です。

 

また、完了の助動詞「り」の訳出がされていない①重なる様子も除外対象です。

 

残った択肢③重なった瞬間④重なっている色合いこれらは、本文を見て、内容・文脈で攻めていきます。

 

すると、傍線部の次の文、「この世の人の染め出だしたるとも見えず、常の色とも見えぬさま、文目もげにめづらかなり」とあり、意味は「この世の人が染めたも思えない、普通の色ではないさまは、模様も本当に珍しい(すばらしい)。」とあることから、この部分の主語は傍線部であることを考えると、瞬間よりも色合いの方が適しているだろう。よって、解答は④重なっている色合いとなる。

国語の共通テスト対策に困っていませんか?


・受験国語で点数を取る方法が分からない

・国語の共通テスト対策は何をしたらいいか分からない

・国語の勉強の仕方が分からない

・二次試験の国語が不安だ

・大学入試の勉強?受験?

・何をすればいいか右も左も分からない

など

 

まずは一度来てください。早ければ早い方が良い。その分点数の変化は大きくなります。

過去には大学入試センター試験の対策で、国語の結果が最高9割以上、平均8割越え、最低7割以上と快挙を成し遂げた年度もありました。受験国語の問題の読み方、解き方を基本から教え込みます。

 

受験国語の克服・教科国語の成績アップに必要な要素

①読み方・解き方のコツ

②演習量

③語句・単語の知識

④句法・文法(古文や漢文)

 

②~③は一般的にも言われています。

実際に、これらを身につける練習を繰り返せば国語の点数は上がっていきます。しかし、これに①を加えると、受験国語克服・教科国語の成績アップにグッと近づくのです。

 

対策次第では文系・理系問わず国語は得点源にできます。

 

本を読むのが好きな文系の子、今よりも国語の点数を上げることが可能です。

数学や理科が得意な理系の子、論理的に解いて点数を上げることが可能です。

 

大学入試の点数、共通テストの点、入試の点は”上がるもの”ではありません。”上げるもの”です。

上げるためには行動必要です。

 

大学受験で知っておくべきこと


高校入試の時に偏差値を気にしたように、大学入試の時でも“偏差値”は見ていく必要があります。ここで、1点重要なのが、高校入試の時と違って「在籍する高校によってスタート地点が違う」ということです。
中学校時代は大分大学附属中を除いて、大分県内の中学校の学力差は多少あるものの、大きな差はありません。
しかし、高校は在籍する高校によってかなり大きな学力差があります。以下は高校入試の偏差値表です。大分市内の主な進学校を抜粋しています。

※以下の表は模試によって若干の違いがあります。
偏差値 高校名
68 大分上野丘高校 大分東明高校(奨学生特進)
63 大分舞鶴高校(普通)
62 大分高専(情報工学) 大分舞鶴高校(理数)
61 大分豊府高校(普通) 大分高専(電気電子工学・機械工学・都市環境工学)
60 大分東明高校(特進) 大分高校(特進選抜)
58 大分西高校(総合学科)
55 大分雄城台高校(普通)
53 大分鶴崎高校(普通)

また、大学受験は県内だけの入試ではなく、全国相手の入試です。
広島大学・岡山大学、熊本大学といった中堅大といわれる大学は学部にもよりますが、およそ偏差値が55前後、九州大学や東北大学などの旧帝大と言われる難関大学は偏差値60前後、東大・京大なんかは70前後となります。こういった大学を志望した際、あなたのライバルとなるのは全国の進学校の生徒です。ライバルは大分上野丘高校だけではなく、例えば、福岡の久留米大附設、修猷館、熊本の熊本高校、濟々黌そういった各都道府県出身の受験生と戦うことになります。

では、こういう受験生とどこで差をつけるか?
理系であれば理科数学で差はつきません。ズバリ 国語です。理数はみなできるのですから。
文系であればズバリ 数学ですね。しかし、文系生徒は高確率で二次試験で国語が必要です。

受験を制すためにも国語にはしっかりと力を入れていきましょう。

受験の国語と教科の国語


学校で国語の授業を受けていて、

先生に「ここが大事なんだよ」「ここで話が変わるよ」と言われても、

私は意味が分からなかった。

「なぜ大事なの?」「なぜ大事だと分るの?」

「何をみて主張(筆者の言いたいこと)とか分かるの?」

「話が変わる?」「説明文は言いたいことは1つではないの?」

「話が変わると、論文の形をとった説明文は主張が破綻しないの?」

こういった疑問が絶えませんでした。

聞いても、「だってそう書いてるじゃん!」と言われ、

私のモヤモヤが解決することはありませんでした。

 

それもそのはず、学校の国語の先生の多くは感覚で国語が解けてしまう人だったから。

しかし、当時の私は理系で、何かしらの根拠・理由となるものが欲しかったのだ。

私の知る限り、そこの部分を論理的に1つ1つ解決してくれるような授業をする先生は多くない。

一方、受験の国語は誰が解いても正解が出来るように論理的に問題が作られている。

その論理・公式のようなものを理解すれば、高得点が理解できるのだ。

だから、「なぜ?」と論理的に思考する理系タイプの学生にとっては、

数学同様に得意科目になる可能性が高い。

実際、国語の指導で有名な人の多くは、元々数学が得意だったという人が多い。

もちろん、論理的に考えるのが苦手という文系学生は不利になることはない。

「小説は感覚的に解ける」なんてものがあるとそれは強みになるからだ。

論理的に文章を捉える方法を解答の“保険”として確かめに使えれば、

精神衛生上の気持ちの安定につながる。

文系学生は国立二次試験でも国語を使用する学生も多く、

国立二次の国語は難易度が高い。論理的に文章を読み込めるという点は非常に有利になります。

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